移動式クレーンの働き方改革とは?

クレーン関係

ラフタークレーンの1日

働き方改革の前に、まずは平均的な某県から都内へ出撃するラフタークレーンオペの1日をご覧ください。

朝4時に起き

4時半には家を出て

5時ちょいには車庫につき、ラフタークレーンの点検を開始

5時半にはラフタークレーンに乗り換え完了し、車庫出発

6時半頃現場付近に到着し

7時頃には現場に乗り入れる

8時前には位置のセットやらフックアウトやらAバリやらバタバタ無賃労働を行い

8時から朝礼参加し、その後作業開始

17時頃現場を退場
酷い現場だと17時丁度に作業終わらせやがり、クレーンの片付けやら書類出しやら行い30分の無賃労働をさせられ、17時半頃出る場合もあります。

18時半頃車庫到着、帰りは帰宅ラッシュに巻き込まれるので19時頃到着の場合も多々ある

19時頃クレーンの入れ替えやら日報出しやら終了し帰宅の途へ

19時半頃家着(帰りは道が空いている方面に自宅があるため)

以上が平均的なラフタークレーンオペの1日でございます。

さて

1日どれ位の時間を労働に充てているか?

家から車庫までの通勤時間はカウントしないものとして考えると

5時頃車庫に到着後、始業前点検を行うところから19時頃のクレーン入れ替え終了までが労働時間にカウントされると考えるので、昼休憩1時間を除いた13時間が平均労働時間と考えられます。

例外的に車庫の近所での仕事やら2つ県を跨いだ所まで行くような仕事はありますが、大体の仕事は都内での揚重作業となる為、都内へのルートが平均労働時間に近い形かと思われます。

働き方改革とは?

むかーしは、リゲインのCMであったように「24時間働けますか~?」のように昼の現場で作業、夜は別現場で作業、そのまま次の現場で昼の仕事をしてやっと夜休む、36時間勤務もザラにあったこの業界、10人いたら1人位は居るであろうそんな状態を耐えられるスーパーマンばかりで支えられていましたが、少子高齢化でそのスーパーマンの絶対数が減ってきた為、残りの9人が必死に仕事をするも激務から倒れたり、転職したりで建設業から離れているので、そんな現状を打破したい、そんな感じから働き方改革が来てるのかな~?と勝手に思っております。

ちなみにワイは、5年程前の昼、夜、昼、夜、昼、夜、昼の7連勤がMAX。

以上を踏まえ、厚生労働省の働き方改革特設サイトを見てみると

出所:厚生労働省はたらきかたススメ

法定労働時間が1日8時間、週40時間
残業時間上限の原則が月45時間以内、年360時間以内
臨時的に超える場合でも月45時間を超える残業は年6回まで、年720時間まで

となっていますが・・・

ラフタークレーンは平日はフル稼働が当たり前で土曜日曜もバリバリ稼働
ただでさえ忙しすぎて某S建設現場では平日に3台頼んでも1台しか来ない現場も(笑)

平日のみ稼働となった場合でも1日5時間の残業となる為、月平均22日平日と考えると1か月あたり

110時間の残業!+休日出勤

うん!、無理!、規制守れん(笑)
そもそも建築現場で使うクレーンは日給月給が当たり前の世界なので出ないと給料がめっちゃ減る!

建築現場への要望

そんな訳で建設クレーン業界の集まりである「全国クレーン建設業協会」が声明を発表

出所:全国クレーン建設業協会

勝手に要約すると、ラフタークレーンオペは平均2時間の回送が時間外労働に当たるから現場はもう少し知恵絞って2時間位作業時間を短くしてちょ!というゼネコンからしたら「・・・?」といった意味不明な要求

そこで、「東京建設重機協同組合」からは一歩踏み込んだ要求を以下のように関係各所へ要求

出所:東京建設重機建設組合

こちらも勝手に要約すると、現場での作業時間は8時から15時で15時にはもう現場出させてね!とゼネコンへ要求

結果4月中旬どうなっているか?

ゼネコン回答:会社いわく返答がないらしい

政府関係:会社いわく返答無し

現場:大手ゼネコン(どことは言えん)作業時間 8:00 – 17:00 が続行中!

ワイ達:無事に50時間以上の残業達成中

結果、残業時間は前年度と変わらず、土日休みとなったため手取りが減った

まぁ、完全に下に見てるクレーン業界が、現場での作業時間減らす上に単価上げろと言っているのだから返答に困るわな

どこぞの日本大学理事長みたくダンマリ決め込んで落ち着くまで待とう作戦なのだろうと勝手に解釈しました。

会社も理事長の子分なのでボスの声明待ちとなっております。

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